NHK テストの花道 2013年9月30日(月)放送「小論文は"型"で勝つ!」

NHK テストの花道 - 過去の放送 -「小論文は"型"で勝つ!」
こちらの公式ページに番組詳細があるのでそれだけでいいのだけど、せっかくなので。

感想文、報告文、小論文の違い

感想文:感じたことを書く
報告文:事実を書く
小論文:考えたことを書く

例「制服について述べなさい。」

小論文:はっきりとした主張。身近な事柄についてはっきりと考えを述べられないのは×。認識不足と思われる。
よくない小論文の例:結論がない。文章を論理的に考えながら書くという経験が少ないのではないか。

小論文=論じる文章:イエスノーを明確にする。→問題提起が大事。

問題提起

「…について」という論題の時は、イエスノーで答えられる問題を建てること。
問題の例:「高校生に制服は必要か」、「女子高生の制服はスカートにするべきか」など。

問題提起の秘訣
賛否両論があること
意見が偏る問題提起は避けた方がよい。例:「制服を禁止するべきか」→ノーに決まっている。→論が当たり前か暴論になる。
自分の手に負えること
調べないとわからないことは書かない。
社会にとって大事なこと
社会全体にとってプラスかマイナスかを考えて書く。

課題文があるときはその主張に対して問題提起をする。
例:「スマートフォンについて」という出題での問題提起
「今の小中校生にスマートフォンは必要か」 上記三つの条件を満たしている。
スマートフォンは増えているか」 悪い例。調査が必要
スマートフォンの方がケータイより格好いいか」 悪い例。社会にとって大事なことではない

小論文の4部構成の型:「だろうか たしなよ」

  1. 問題提起 だろうか。
  2. 意見提示 たしかに〜しかし〜 (確かに…自分の反対の意見…という考え方もあるだろう。しかし…)
  3. 展開 なぜなら〜 自分の意見を述べる
  4. 結論 よって私は〜と考える。

大事なのが各部の書き出し。

例:学生生活について大切なことについて述べなさい。

掃除
掃除は毎日する必要があるのか。
毎日すればきれいになるし習慣になる。しかし毎日する必要はない。
なぜなら毎日嫌いになる子が増える。空いた時間が増える。
一日おきで変化を付けて楽しみながらする方がよい。

4部構成の中では展開部が一番大事。ここで論を深めるかどうかで結果が変わる。

展開部で困ったときには3W1Hを考える

why 提示した意見の根拠・理由など
where どこで?他の場所では?
when いつから?以前は?
How どう改善すればいいか(対策)
これらを表にする。ここから説得力のあるアイデアを絞り込む。肯定意見と否定意見は分けて書く。

例:制服は必要だろうか?

Why なぜ:の視点から
・統一性が出る、服を選ぶ手間が省ける、礼儀正しく見える、宣伝効果
・自由がなくなる、個人の体調や体格によって変えづらい
Where どこで:の視点から
外国では→自由なためおしゃれに見える、個性が出ているなど。

理由は三つあるゲーム

主張:
なぜなら:
なぜなら:
なぜなら:

説得力を増すコツ

一般論では説得力がない→自分の経験などから考える。説得力が増す。
身近なものから考える→自分の意見を持つ。

常識にとらわれない

常識に疑問を持つ
当たり前といわれていることに全て疑問を持ってそうじゃない答え、面白い・変な・あり得ない答をどんどん考える訓練が重要。