一橋大学教員によるヘイトスピーチとハラスメント

何年も前からネット上では話題になっていた件。ついに新聞報道が出た。

ヘイトスピーチ:「准教授がヘイト」 一橋大院生、市に救済申し立て 国立 /東京 - 毎日新聞(2019年8月2日 地方版)

 一橋大(国立市)の50代の米国人男性准教授が、授業時に朝鮮人へのヘイトスピーチ(差別扇動)を繰り返しているなどとして、同大に在籍する在日コリアンの大学院生が1日、国立市に対し、民族差別などを禁止した同市の条例に基づく人権救済を申し立てた。

 申し立てを行ったのは、同大学院博士課程の梁英聖さん(37)。申立書によると、この准教授は5月6日、授業開始時に学生に向かって「コリアンはばかどもだ。頭がおかしい」などと英語で話したほか、6月4日の授業開始時にもコリアンを中傷。ツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の自分のアカウントでも、梁さんに対する誹謗(ひぼう)中傷を行っているという。

 同市は、人種、民族、性別などを理由とするさまざまな差別を包括的に禁止する条例を今年4月に施行。差別解消と人権救済のために市が必要な措置を講じることを定めた。大学を含む市内の事業者にも「不当な差別の解消」の努力義務を課している。申し立てを受け、市は調査を行い必要な措置を答申する審議会に報告する。

 梁さんは「本人の発言撤回や謝罪を求めて大学当局にもたびたび要請してきたが対処してくれなかった。執拗(しつよう)な攻撃を受けて、恐怖と精神的な苦痛を感じている」と話した。

 一橋大広報室は「担当者がいないのでコメントできない」と話している。【井田純】

参考リンク

1. 反レイシズム情報センター(ARIC)さんはTwitterを使っています: 「【拡散希望】 長年一橋大学に勤めるマンキューソ准教授による深刻な差別やハラスメント等をまとめた動画を公開しました。 こうした問題は長い間放置されていましたが、私たちは大学に対して適切な対応を求めていきます。 https://t.co/cPGtiiZi7d #キャンパスハラスメント #キャンパスレイシズム https://t.co/PFJsN5qo72」 / Twitter

2. ARIC「ジョン・F・マンキューソ一橋大学准教授から深刻な活動妨害、ハラスメントを受けました」の件 - NAVER まとめ

当該准教授の問題行動は学内では長年周知の事実だったようだし、授業内での横暴は少なくとも学部として統制すべき事柄のはずなので、彼が放置され、かつハラスメントの訴えも却下されているというのは、まず管理責任者らの怠慢や逃げ、自己保身を疑わざるを得ない。もちろん私は部外者なので梁氏の側に主たる問題がある可能性も捨てられない。けれども、上記参考リンク(2)にある准教授のシラバスには問題があるし、かつて彼の授業を経験した複数の人たちから暴言等に関するツイートも上がっているのだから、少なくとも授業や学生指導中の言動については大学及び学部は監督責任を免れないのではないか。

さてついに新聞報道されてしまったわけだが、一橋大学執行部はどうするのか。彼の問題発言と称する録音も公開された以上、何らかの対応をせざるを得ないと思うが……。