朝日新聞の聞蔵IIで古い記事(1989年まで)を検索した。見出しを「粗悪」という語で検索した中してヒットした記事から一つ紹介する。
1984年5月9日付け東京朝刊(11頁6段)「粗悪品国は今や昔 高品質で日本が2位 英紙調査_国際経済」
この記事によると、
1.「どの国の商品が高品質と思うか」
イギリスのデーリー・テレグラフ紙が英国人を対象に調査。
雑感
検索結果を一覧すると、1960年代までは粗悪品の輸出がしばしば問題になっている。とりわけ1956年には大事件が続いたようだ。
1970年代には騒ぎはやや沈静化したようだが、それでも粗悪品輸出を見出しにした記事が散見される。
そういえば、学校でJIS規格について習った時、粗悪品防止だと聞かされたのを思い出した。
1980年代になると、粗悪品の見出し記事は国内での事件がほとんどになる。ニセ舶来品や粗悪品のバーゲン、粗悪な石油などである。確かにあの頃、路上販売などで怪しい偽物が売られていたのを思い出した。いかがわしくてなかなか良かった。あの頃は模造品ではなくて、コピーだから問題ない(インスパイアみたいな?)とか、今からすると訳の分からない正当化があったような気がする。
この頃から、国内向けのニセブランド品が問題になっていく。円高と国民所得の増加が反映されている。