NHKスペシャル 高速ツアーバス 格安競争の裏で

以前メモしたものを再録

2007年4月30日(月) 午後10時〜10時49分総合テレビ


ウィラートラベル

40社の下請バス会社、提携旅行会社を通じて10社の孫請けバス会社。

とうりゅう観光バス
12台、首都圏と関西を往復する高速ツアーバスがほとんど。
10年前に立ち上げた。元はバス運転手。
運転手:1ヶ月の運転時間は法律で定められている。

チャーター料。低下。修理点検、燃料費。去年ついに赤字に。
だが止めると乗務員も車も遊ぶ。税金はかかる。赤字でも走らなければならない。

午前10時:東京方面からバスが帰ってくる。
運転手:事務所内の仮眠室へ。午後7時の出発に向けて。
通勤が遠いので。通勤40分、往復+家の雑用。
1航海(往復)で3日間は家に帰れない。3回続けると1週間は家に帰れない。
連続運転可能時間は4時間と法律で決まっている。2人で交代運転。

規制緩和→勤め先が相次いで廃業→1年前に転職。

夜7時会社出発→11時頃京都→7時頃浦安:22時頃新宿→10時頃帰社。
夜7時会社出発→11時頃京都→7時頃浦安:22時頃新宿→10時頃帰社。
夜7時会社出発→11時頃京都→7時頃浦安:22時頃新宿→10時頃帰社。
休み

あずみ野観光バス

規制緩和後、貸し切りバス会社:長野県2.5倍に増加。
旅行会社からのメモ送付。バス会社側提示金額→旅行会社側返答金額
2004年5月分バス代
5月7日、加賀屋中型ガイドなし:16万→14万
5月9日、奄美(夜行)7.5万×2、中型→大型、有料道路回送7775×2、羽田大型7525、中型4850
5月21日、天橋立 19万→18万 エアコン故障△13650
5月20日、男鹿 30万+2+1.5 → 小出し込み30万
5月24日、山陽路 28万+1.5+1.5 →26万+1+1 (1.5+1.5は小出し)
5月29日、母畑温泉+ 20万→18万

母畑温泉(ぼばた)福島県

料金は国が定めたものを下回る違法なものだった。ほとんど全てを公示運賃の半額以下で請け負っていた。


公示運賃:距離や時間に応じてその下限が定められている。



規制:
運転手の月ごとの労働時間、連続運転時間:4時間
公示運賃:21年前に調査して算定したもの。特別な許可なしにこれ以下で請け負ってはならない。


大阪でバス運転手の労働組合:チャーター料の聞き取り調査
チャーター料が公示運賃を下回るのが状態になっている。→旅行会社を取り締まるよう運輸局に要望。
運輸局側回答:バス会社に守るよう努力してもらいたい。

現在の法律ではバス会社のみが処罰対象。旅行会社を取り締まる法律はない。


ウィラートラベル
春休みで臨時バス増発の動き。
チャーター料を上げる要求:今の料金でもバス会社は利益が上がるはず。経営合理化で

去年8月にバス会社設立。韓国からバスを15台購入。燃費がいい。購入料金は国産車の半額。

http://nozomi.at.webry.info/200506/article_4.html
バスは、韓国・大宇バス(釜山市)製。高さ三・五メートル、全長十二メートルで四十五人乗り。最大の魅力は国産の同型バスが一台約三千三百万円に対し、「輸送コストを加えても一台二千万円を切る価格」(サンデン交通)という。

http://bouron.blog.ocn.ne.jp/touma/2006/05/post_b838.html
 しかし、欧州製と違い、同じ外国製バス車両でも韓国製車両は1両2000万円で国産車両に比べても半分で済み、使い勝手もほとんど変わらない事から、これまで国内では20両以上売れたという。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AE%87%E3%83%90%E3%82%B9
同クラスの日本製バスに比べて約2/3の低価格を売りに、現在までに観光バス専業事業者を中心に数社での導入実績がある。日本ではウィラー・アライアンス、サンデン交通など複数の代理店によって販売が行われている。

ウィラー・アライアンス株式会社
http://www.daewoobus.jp/


バス整備:マフラー取り付け金具の破断→内部で加工、取り付け。部品取り寄せの時間がない。バスを休ませられない。バス更新は収入が頭打ちでできない。

運転手、月に3回だけしか帰れない。
運転手になったばかりの頃、年収600万円。
首都圏に夜行で5往復、スキーツアー3往復で32万7500円、かつての3分の2。31万円を振り込んだ。大学生が2人。大阪に家がある。


東大阪、下請バス会社
安全性を高めるための仕組み作り。

ユーザーがバス会社を評価する場を作る
W社のバス会社への安全管理活動を告知する
ユーザーがW社、バス会社を選べる安全性を表示する

バス会社が自ら安全を意識し努力する

お客様の声5段階評価。
創業評価
乗務員の接客態度
安全運転
社内の清潔感
車内アナウンス
お客様の声コメント
バス会社
WILLER

消費者がこの評価をみてバス会社を選ぶ→バス会社が安全性を高める努力をするという考え。

WILLER → 旅行会社 → とうりゅう観光

新入社員7人、12000人の応募から。

2007年1月から3月の業績(乗客数?)
     実績   目標  達成率
出発流通 256,853 245,122 104.8%
予約流通 308,224 296,685 103.9%

乗客数30万人は前年の1.5倍。中韓でも高速バスを走らせたいと考えている。

WILLERが旅行会社との提携を切った。直接関係があるバス会社のみに限定して安全管理を徹底させる方針。
→とうりゅう観光 WILLERからの仕事が来なくなってシフト表に空きができてきた。