クルーズ船インバウンド100万人超のニュース

とりあえず記録しておく。
大型客船で訪日の外国人 年間100万人に NHKニュース(12月8日 14時49分)

ことし、大型客船で日本を訪れた外国人観光客は、8日、福岡県の博多港に3500人を乗せた船が入港したことで年間100万人に達し、過去最多となりました。
博多港には午前9時前、3500人を乗せた大型客船「コスタセレーナ」が韓国・チェジュ(済州)島から到着し、ことし大型客船で日本を訪れた外国人観光客は100万人に達しました。
博多港では記念の式典が開かれ、100万人目となった中国・杭州市から訪れた家族に花束や博多人形などが贈られました。
続いて江島国土交通政務官が「2020年にクルーズ船客100万人の達成を目標にしていたが、5年前倒しして実現することができ、関係者に感謝しています」とあいさつしました。
大型客船で日本を訪れる外国人観光客は、おととし年間17万人だったのが、去年は41万人と2.4倍に急増していて、ことしは今回の寄港で去年のさらに2.4倍の100万人に達し、過去最多となりました。
これに伴って、大型客船の寄港回数もここ数年、年間1000回を超えていますが、一方で、国土交通省によりますと、大型客船が接岸できる港が不足する状況になっているということです。さらに、定員5000人を超える全長360メートルの世界最大級の大型客船が日本への寄港を検討していますが、岸壁の強度が不足し、現時点で対応できる港がないということです。
石井国土交通大臣閣議のあとの記者会見で、「当初、2020年までの6年で実現しようとした100万人という目標を2年目で達成でき、非常に喜ばしく感じている。観光立国の実現や地方創生にクルーズの振興は極めて重要だ」と述べました。そのうえで石井大臣は、大型客船が接岸できる港が不足したり、世界最大級の大型客船は岸壁の強度が足りず寄港できなかったりする課題があることについて、「まずは既存のターミナルの改良などで対応したい。クルーズ船の係留に必要な設備の追加について、今年度の補正予算や来年度の当初予算で対応が図られるよう検討していきたい」と述べ、対応を急ぐ考えを示しました。

5年早く目標達成

国土交通省によりますと、大型客船で日本を訪れる外国人観光客は、年間で、3年前(2012年)には26万9000人だったのが、おととしは17万4000人といったん減ったものの、去年は41万6000人に増え、ことしは今回の寄港で100万人に達しました。
政府が去年取りまとめた観光立国に向けた行動計画では、大型客船による外国人観光客を、東京オリンピックパラリンピックが開催される2020年に100万人とする目標を掲げていますが、これより5年早く目標が達成されたことになります。
これに伴って大型客船の寄港も増加していて、4年前には年間808回だったのが、3年前に海外の船会社の船が増加して1105回と1000回を超え、おととしは1001回とやや減ったものの、去年は1204回となり、ことしは今回の寄港で1395回となりました。

世界最大級の大型客船も

日本に寄港する大型客船のうち、大きなものは8日に博多港に入港したような10万トンクラスの客船ですが、世界的に客船の大型化が進んでいて、20万トンを超える世界最大級の大型客船も日本への寄港を計画するようになっています。
世界最大級の大型客船は、博多港に入港したおよそ11万トンの客船の2倍の22万5000トンの大きさで、5400の乗客を乗せることができます。
アメリカの原子力空母より長い全長360メートルで、高さは65メートルと、16階建てのビルに相当します。船内にはプールや劇場のほか、メリーゴーランドやカジノなども備えています。
アメリカの船会社は、現在主にカリブ海で運航しているこの客船を、東京オリンピックパラリンピックが開かれる5年後の2020年までに、日本に寄港させたいとしています。アメリカの船会社の上村博英上席顧問は「中国の景気後退が指摘されているが、大型客船の需要は右肩上がりで新しい客船の建造も計画されており、できるだけ早く就航させたい」と話しています。