大卒就職戦線が異常事態=「買い手」減少、説明会に4年生殺到

時事通信の記事。あちこちで引用等されていて検索で知ったのだが、元記事をなかなか見つけられなかった。
時事ドットコムの記事検索で、記事タイトルや「就職」などの語句で検索してもヒットせず。試行錯誤して「大卒就職戦線」でヒットした。
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【大略】
1.9月初旬の毎日コミュニケーションズ合同会社説明会(東京都内):昨年は2日間、今年は1日のみ。参加企業は減、学生は1400人以上(昨年比470人増)。
2.6月の日銀短観:来春新卒採用計画は前年比23%減。
3.パソナグループが3年生を念頭に設けた「学職カフェ」(東京、大阪):利用者の7割が4年生。
4.リクルートの秋採用サイト登録者:前年の2.4倍。
5.人材サービスのアクセスコーポレーションの説明会:企業が半減、学生は満員。
 
鹿児島でも、合同会社説明会に参加希望を出す企業が少なく、このままでは開催できないと関係者が企業集めに走っているという話を夏前の段階で二度ほど聞いた。4年生の内定率は、低かった昨年に比べても、まさに目を覆わんばかりの惨状。「長期フリーター」の大量発生は必至の状態。このままだと、彼ら世代の保障のための社会的費用がこれから数十年にわたって重くのしかかってくることになるだろう。

時事ドットコム:大卒就職戦線が異常事態=「買い手」減少、説明会に4年生殺到魚拓

 大学生の就職戦線が異常事態だ。不況を受け企業が採用を大幅に絞ったためで、秋を迎えても卒業後の進路が定まらない学生が企業説明会に殺到している。例年なら3年生の就職活動に移行する時期だが、大学や人材各社は4年生への対応にも追われている。
 人材サービスの毎日コミュニケーションズが今月初旬、都内で開いた合同会社説明会。各企業のブースは4年生であふれ、立ち見で企業の説明を聞く姿も目立った。
 昨年の説明会は2日間にわたったが、参加企業が減った今年は1日のみ。一方、学生は1400人を超え、昨年より470人増えた。
 6月の日銀短観では、企業の来春の新卒採用計画は前年比23%減少。ここ数年、「団塊世代」の定年退職などを背景に積極採用が続いた「売り手市場」が、昨年からの不況で吹き飛んだ格好だ。
 このため、多くの4年生が近年にない長期戦に苦しむ。人材派遣大手のパソナグループは3年生を念頭に求人情報の提供や模擬面接などを行う「学職カフェ」を東京、大阪に設けたが、利用者の7割が4年生だ。リクルートの秋採用サイト登録者は前年の2.4倍。人材サービスのアクセスコーポレーションの説明会では企業が半減、学生は満員の状態という。
 今年の就職難は「これまで地元での就職先確保に困らなかった地方の国立大学にも影響が及んだ。地方経済が深刻な表れだ」と関係者は話す。卒業時に就職先が決まらないと長期フリーターになる懸念がある。新政権の課題となりそうだ。(2009/09/21-14:34)