Excelのフリガナ関係のメモ

Excelでフリガナを取得する関数として、phonetic()がある。

使い方

  • phonetic(A1)などとセル番地を入れるとフリガナが出てくる。
  • カタカナ表記をひらがなにするとき:「ホーム」→「フォント」グループのフリガナボタンで、「ふりがなの設定」からひらがなを選ぶ。
  • フリガナを設定されていないセルにフリガナを自動で振るとき:
  1. 該当するセルを範囲選択する
  2. 「開発」タブからVBAを立ち上げる
  3. VBAのイミディエイトウィンドウで、Selection.SetPhoneticと書いて、エンターしてそのコードを実行させる。
  4. VBAを終了して(しなくてもいいけど)
  5. phonetic関数を使う。

※自動で読みを振っているから間違うことがまれにある。ちゃんとチェックするなら読み上げ機能で読み上げさせると作業性がちょっとはマシかも。

参考にした記事

PHONETIC関数のフリガナで名前をわかりやすく表示しよう! - FMVサポート : 富士通パソコン
https://azby.fmworld.net/usage/excel-function/019/

Excel】漢字のふりがなをどうやっても表示できない!エクセルでコピペした漢字のふりがなを表示する裏ワザとは - いまさら聞けないExcelの使い方講座 - 窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/exceltips/1241815.html

仕組みなど。

phoneticはセル内文字列に設定されているフリガナ文字列を読み出す関数のようだ。
phoneticが自分で読み方を計算するわけではない。
だから、文字列にフリガナが設定されていないと読み出せない。
たぶん、そういう構造。

Office VBAで、Excelには「Phoneticオブジェクト」というものがある。
Phonetic オブジェクト (Excel) | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/office/vba/api/excel.phonetic

で、どうも、セルにキーボードから直接入力した文字列にはデフォルトでフリガナが入るみたい。
ところが、別のブックやシート、他のソフトからコピーした場合には入らないようだ。
その場合は、phonetic関数で呼んでも何も出てこない。

もちろん、フリガナを手でセットすることは出来る。
「ホーム」タブの「フォント」グループに、フリガナのボタンがデフォルトで表示されている。
見つからない場合には、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」でボタンを表示するようにできる。

で、具体的なPhonetic関数の使い方だが、色々解説ページがネットにある。上記の記事が分かりやすかった。

【Excel 2016】数式表示にして数式のあるセルをコピーするとフリーズし、Excelが落ちる。

タイトルで内容は尽きているが、一応説明。

メニューから「数式」タブを選び、「数式の表示」をONにする。
数式の入っているセルを選択し、Ctrl+Cでコピーする。
→フリーズする。→数秒後、強制終了し再起動する。

近そうなトラブル例
Excelでセルの値をコピーしようとした瞬間フリーズして落ちてしまう - Microsoft コミュニティ
https://answers.microsoft.com/ja-jp/msoffice/forum/all/excel%E3%81%A7%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%80%A4/4f04e3e3-56b3-451d-8da9-2aa054542829

それにしても、Microsoft コミュニティはトラブルの都度良く見るが助かった記憶は一度もない。
とりあえず、数式表示せずにコピーするという原始的方法で対応。

mp4動画から音声分離、音声ファイル分割

OSはWin10。
今回のメモでは、
音声分離→Clipchamp (Microsoft)
ファイル分割→Sound Organizer2 (Sony)
という形。
多分Clipchampだけで全部出来ると思うが分からないので。


Microsoftのストアで、Clipchampという動画エディタをダウンロード・インストール。

「メディアのインポート」から動画ファイルを読み込む。
読み込んだ動画ファイルをタイムライン画面にドラッグ&ドロップして編集できるようにする。
タイムラインに示された動画の表示の上で右クリック、「オーディオ」から「デタッチ」をクリック。→m4aの音声ファイルができる。

ポップアップに、(Audio) 元ファイル名.m4a が表示されるので、その右上にあるフォルダアイコンをクリックすると、ファイルが作られたフォルダが開く。

?タイムラインで動画を分割(スプリット)、不要部分を削除して音声の「デタッチ」をしても、出来たm4aファイルは全ての時間の音声ファイルになっている。多分、仕組みを理解できていない。

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Sound Organizer2で音声ファイルを分割

wav, mp3, m4aは読める。ファイルを読ませて、スライダを分割したい場所(時点)に合わせる。
「編集モード」にして、「ファイルの分割」をクリック、「分割点の追加」→「実行」をクリック。
m4aの場合「ファイル形式をmp3かwavに変換する」と出てくるので適当なものを選ぶ。

wavは音質劣化がないがファイルサイズが大きい。選択できるものの中では実用的なのはmp3の192kbps以上では。

経営や経済の学部でゼミに入れないのは学生の不利益かという話と学生要求には丁寧に対応すべきではないかという話。

ゼミに入れないのは「学習権の侵害」女子学生は声を上げた 開講減らした大学に改善迫る
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/876757

龍谷大学経営学部の事例。運動した学生(元学生を含む)への取材を中心とした記事。

記事によれば、
経営学部の細川孝教授:
ゼミ開講数の推移:2010年度は25→17年度は18、2年生約500人中約80人が未ゼミ生に。退職教員の補充が進まなかったため
とのこと。

下記の新聞記事と他のリンク先によれば、およそ以下のような経緯。

2017年
6月 学生が327人分の署名を添えて大学側に改善要求

→大学から質問書が帰ってくる
・「絶対的に適正なゼミ数を算出する方法を教えてほしい」
・「実態調査でどのような内容を把握する必要があると考えるか」
→返事を送る→「正式な回答書」はなし。

10月30日 正式回答がないとして学生や教員の有志グループが弁護士会人権救済申立

2019年
1月11日 李洙任(リー・スーイム)教授(当時)が学校法人と同学部長を訴える。
「「未ゼミ」問題を解決するよう要望したのに、適切に対応されなかったとして」。

2021年度?22年度?
4年生が大学宛てに要請書→数回会談、学生「ゼミの数も増えてきていて、改善に向けて動き出しているように感じる」と。

2022年9月12日現在、李洙任氏(現名誉教授)の損害賠償請求訴訟は京都地裁で係争中。

ここから先は憶測の上に憶測を重ねるので、ほぼ無意味ではあるが。
直感的には、必修でもないのでゼミ生採用で各教員の主張(簡単に言えばわがまま)を抑える機制が働かず、ゼミ生増枠や非常勤対応なども阻止され、「未ゼミ学生」増加が放置されたという憶測が働くのだが。大体、1学年500人規模でゼミ開講数がそもそも25とか18とかだからゼミを開かない専任教員が相当数いたはずだし。

専任減少が理由だとのことだが、龍谷大学なら求人すれば専任補充は容易だから、学部学科での採用審査で何か事情があったか、大学・理事会が補充を認めなかったのか。仮に7人減ったなら設置基準を割り込みそうだが、教員数に相当余裕があったのか。

もうひとつありそうなのが、500人規模で25ゼミ、選択科目であったなら、過去から「未ゼミ学生」はもともとかなりたくさんいて、慢性化していたために教員サイドの認識では問題としての優先度はかなり低く、たまたま尖った学生たちが、何らかの刺激もあって運動を起こし、問題が表面化した、で、教員側との意識ギャップが大きく、学部・大学側が対応をミスしたという筋。

学部の教員集団(公的には教授会)の中で何か問題が起きていたか、統治できない状態になっていたか、あるいは提訴内容のように学部長・執行部が変になっていたか。大学(学長)側の対応も奇妙。理事会の変な意向もあったのかも。まあなんにせよ、理事会か大学か学部に何か事情があるのだろう。

それはそうとして、上記の大学からの質問内容が謎。「正式な」回答書が出てないのも謎。たとえ未公認集団からの要求であっても、正規の学生らがそれなりの規模の署名簿を出したのだから、重く見るべきだったのではと思う。ちゃんと誠実に対応していれば、要求を却下しつつも大事にはせずに済んだのではなかろうか。もちろんこの記事に書かれていないことも多いだろうと思うのだが。

京都新聞 2022年9月12日 6:00 岸本鉄平

 大学生が自らの「学習権」を掲げ、大学側に教育環境の改善を迫るケースが増えている。新型コロナウイルス禍でオンライン授業が主流となった際、全国各地の学生がSNS(交流サイト)を通じて対面授業の再開をアピールし、国会での議論につながった事例は記憶に新しい。京都市伏見区龍谷大学にも5年前、「ゼミ(演習)の開講数が少なすぎる」と大学側に是正を訴える学生がいた。彼らの思いは、キャンパスにどんな変化をもたらしたのか。

 「少人数制のゼミ教育を売りにしていながら、ゼミの数が少ないのはおかしくないか」。龍谷経営学部OBの会社員鯉沼志帆さん(24)=東京都=は、入学翌年の2017年にこんな疑問を抱いた。

 経営学部のゼミは2年後期に始まる。必修科目ではないものの、学部のホームページで「少人数のゼミを中心としたカリキュラムで、あなたの夢の実現をサポート」と宣伝され、入学生向けの書類でも「最も大学らしい授業形態」としてゼミの履修が推奨されている。

 ■未ゼミ生80人の学年も

 しかし、当時はすべての学生の希望に応えられるだけのゼミ数が用意されておらず、希望するゼミに入れなかったり、履修そのものを断念せざるを得なかったりする「未ゼミ生」が相次いだという。

 ゼミ開講数の推移を調べた経営学部の細川孝教授によると、17年度当時は退職教員の補充が進まず、ゼミ数が10年度の25から18に減っていた。この影響で2年生約500人のうち80人ほどが未ゼミ生になったという。

 幸い、鯉沼さん自身は希望するゼミに入ることができた。しかし、同じ学費を支払っているのに平等に学習機会を得られない同級生がいると思うと、もやもやは晴れなかった。「誰かが声を上げないと何も変わらない」。そんな考えに共鳴してくれた同級生の葛城輝さん(24)=京都市=らと署名活動を開始。327筆の署名とともに学長宛てに要望書を提出した。

 鯉沼さんらは要望書で「学生が学びたいことを学べないのは学習権の侵害に当たる」と主張。ゼミ開講数を増やすとともに、未ゼミ生の実態調査を実施するよう求めた。

 ■要望書に正式回答なし

 「何も間違ったことは言っていないし、事態は必ず好転する」。そう信じて疑わなかったが、大学からは「絶対的に適正なゼミ数を算出する方法を教えてほしい」「実態調査でどのような内容を把握する必要があると考えるか」といった質問書が送られてきただけで、それに返事をした後も正式な回答書が返ってくることはなかった。鯉沼さんは「自分たちにできることは全部やったつもり。解決できず、やるせない気持ちでいっぱいになった」と振り返る。

 鯉沼さんらの活動はこうして幕を閉じたが、その後も未ゼミ生問題はくすぶり続ける。

 経営学部4年の林新さん(22)=奈良県=は、2年前のゼミ選考で第一希望どころか第三希望までかなわず、これまで未ゼミ生として過ごしてきた。「ゼミって研究するだけの場所じゃない。先輩や同級生、先生たちとたわいもない話をしたり、将来の相談をしたり。大学の都合で自分だけがゼミというコミュニティーから排除されるのは理不尽だ」

 友人の経営学部4年宮里奏太さん(22)=大阪市=は林さんの苦悩を目の当たりにし、未ゼミ生がいなくならない現状を疑問に思った。そんな時、ある教員から「かつてこんな取り組みがあった」と鯉沼さんたちの話を聞いた。刺激を受けた宮里さんは周囲に声をかけ、先輩の意思を受け継ぐ形で大学宛てに要請書を作った。

 「(鯉沼さんらの要望書提出から)3年以上が経過しましたが、未ゼミ生問題はまったく解決されていません。(中略)すべての学生が平等の学習機会を得られる教育環境を実現してください」

 宮里さんらは、大学側と数回にわたって会談する機会を得た。そこで建設的な議論もできたといい「ゼミの数も増えてきていて、改善に向けて動き出しているように感じる」

 ■大きなレガシー

 「学習権を守れ」―。学生の手で5年前に掲げられたメッセージが、今も龍谷大のキャンパスに息づいている。鯉沼さんは後輩たちの姿にかつての自分を重ね「やってきたことは無駄じゃなかった。本当にうれしい」とほほ笑む。行動をともにした葛城さんも「最初は友人のために始めたことだったけど、それが後輩のため、大学のために変わり、最後は社会のためにつながった気がする。あの時の行動は、自分の人生にとって大きなレガシーになっている」と胸を張る。

 ■「コメントできない」

 龍谷経営学部の未ゼミ生問題をめぐっては、名誉教授の李洙任(リースーイム)さんが、未ゼミ生を救済するため自身によるゼミ開講を申し入れたにもかかわらず大学側が応じないのは不合理だとして、大学や学部長に損害賠償を求めた訴訟が京都地裁で係争中だ。龍大学長室は「(未ゼミ生問題については)裁判が行われているので、今は何もコメントできない」としている。


【’17.10.31_1840更新:ニュース】「ゼミ入れず 学生が救済申し立て」(NHK 関西のニュース) ~龍谷大学経営学部のケース~ - 仲見満月の研究室
https://naka3-3dsuki.hatenablog.com/entry/2017/10/30/202300


龍谷大「未ゼミ」問題 教授が大学を提訴 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20190112-J6CMW6JXEFJFLIBLYPFZ7QETFQ/

 龍谷経営学部で、一部の学生が少人数制の専門演習(ゼミ)を受講できない「未ゼミ」問題を解決するよう要望したのに、適切に対応されなかったとして、同学部の李洙任(リー・スーイム)教授(65)が11日、学校法人龍谷大学京都市)や同学部長らを相手取り、165万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。

 訴状などによると、経営学部では2年生からゼミを開講しているが、平成26年ごろから教員不足などを理由に開講数は年々減少。一部の学生が希望しても履修できない問題が生じているという。29年10月には、同学部の学生ら有志が、京都弁護士会に人権救済の申し立てを行った。

 李教授は、希望する全ての教員がゼミを担当できるようにすることなどを求めたが、学部長らは不合理な説明を繰り返し、ゼミの開講を拒否し続けたと主張している。

 提訴後、京都市内で会見した李教授は「学生たちがゼミを履修できないまま卒業していくのを食い止めるために提訴に至った」と話した。龍谷大は「訴状を確認していないので、現時点でのコメントは差し控える」としている。

ところで、「演習を履修できないのは学習権の侵害だ」という主張が法的にどう扱われるのかは知りたい。学部学生にとって演習は講義と異なる特別な価値を持つという認定は可能なのか。あるいは景表法の問題になるのだろうか。

オンラインのWord(Office365)から音声ファイルの文字起こしをやってみた。

室内での対面型会議の録音ファイル(mp3)をアップロードして「トランスクリプト」で変換。

結果から言うとまったく使い物にならなかった。ゼロから自分で文字起こしをするほうが早い(少なくともこの記事の投稿時点では)。

方法
Office365ライセンスが必要。

ライセンスID、PWでOfficeにログインする。→https://www.office.com/
ブラウザ上でアプリのWordを起動し、「ディクテーション」の「トランスクリプト」を利用する。

音声ファイルをアップロードして処理を待つ。進行状況は分からない。まあまあ待つ。
文字起こし結果は右側のペインに表示される。
時間、話者、発言が出る。
「ドキュメントに追加」できる。
録音が1時間半ほどになると結構処理が重いようでWordアプリの反応が重い。パソコン側にもわりと負荷がかかっているようだ。

「ドキュメントに追加」すると、その「ドキュメント」に音声ファイル(トランスクリプト)が紐付けられて、その「ドキュメント」を開くと「トランスクリプト」のウィンドも表示される。これは便利。だが重い。
実際に、「トランスクリプト」はそのウィンドウで編集できるようだ。

はっきり言って、処理が重すぎてフリーズ状態。編集は使い物にならない。
とりあえず、トランスクリプトのウインドウで全て選択してコピーし、秀丸などのエディタにペーストすると一番楽かもしれない。
しかし変換結果が非常に悪いので使い物にならない。

Google Chrome でリンク文字の上で右クリックしたときのショートカットキー

2022年5月29日現在で有効なもの

e リンクアドレスをコピー
g シークレットウィンドウ
i 検証(ページ解析ウィンドウ)
k 名前を付けて保存
t 新しいタブで開く
w 新しいウィンドウで開く

学生に何度パワハラを繰り返しても解雇されないのが大学教員という身分

「殺すぞこら」「完全にダメ人間」 神戸大、暴言の准教授2人を停職:朝日新聞デジタル(2022年3月4日 19時37分)
https://www.asahi.com/articles/ASQ345TT0Q34PIHB01B.html

 神戸大は4日、学生に暴言を繰り返したなどとして、40代の男性准教授2人をいずれも停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 人事課によると、准教授の一人は昨年1月、ミーティングを無断欠席した学生を研究室に呼び出し「お前不可だぞ。ここでぶん殴ってやりたいとこなんだなあ。殺すぞ、こら」と怒鳴って椅子を蹴り飛ばした。

 大学の調査で、10人以上の学生に対し「殺すぞ」「馬鹿」などの言動が確認されたという。准教授は「怒りで理性を失った」と説明しているという。

 もう一人の准教授は2020年秋、研究室に属する学生に「幼稚すぎて指導するレベルに達していない」「君は完全にダメな人間や」などと人格を否定する発言を繰り返したという。

 学生の相談を受けて研究科長が大学側のハラスメント防止対策本部に報告。大学のその後の調査で、この准教授をめぐって13年以降、10人以上の学生が研究科へアカデミック・ハラスメントの被害を相談していたことが判明した。

 研究科は准教授にその都度注意したが、大学に報告はしていなかった。人事課は「隠匿とは認められないが、研究科の対応には疑問が残る」としている。

 大学の調査では、研究室の複数の学生らから「ゼミは長時間にわたって理不尽な叱責(しっせき)が科される場所だった」との証言もあったという。

 准教授は調査に対し「熱心に指導する中で、学生を追い込む形になってしまった」と説明しているという。

 人事課は「ハラスメントに関する就業規則の順守を周知徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。処分者の特定につながるとして、准教授の所属する学部・研究科は明らかにしていない。(小野大輔

研究科は10年ほども、この問題教員を見て見ぬふりを続けてきたわけだ。(准教授だし、この人を守る組織的な動機は大してなかっただろうにもかかわらず。)
大学院という、教員を告発することが非常に難しい環境にありながら、学生が教員を告発する。それがどれほど勇気のいることか。そしてその勇気を引き出すにいたった教員側の言動がどれほど深刻なものであったか。一般的には大変なことがあっただろうという推測が成り立つ。
そして、大学として公式の調査をする段階にやっと進んだのだが、10年間で10件以上のアカハラ事案、都度注意して改善が見られない。相談学生以外からも同様の証言を複数得ている。事実関係は相当に蓄積。教員本人も認めている。
それなのに「停職1ヶ月」という軽い処分。
その結果がこれだ。暗澹とする。
 
大学教員という立場から言えば、こういう処分では実名公表してほしい。教員公募に紛れ込まれ、うっかり採用したら本当に本当に本当に厄介なので。それができないのなら、教員というのは全部有期雇用にしたらいいと思うほどに、この手の教員は本当に本当に本当に厄介なので。こういう人たちは「教員」にしてはいけない。助手もなくただ一人の部屋で全てを自分一人でまかなう「研究者」という場所に押し込んでおくならまだ許せる。