Excel VAR関数とVARA関数

バージョンはExcel 2007。
良く知られたことだとは思うし、よく読むとヘルプにも書いてあるのだが、備忘録として。
VARA関数:論理値と文字列を含めて標本分散を計算する。
VAR関数:論理値と文字列を含めないで標本分散を計算する。

A B C D E F G H I J
- - - - - - - - 0 1

というセル範囲に対して、VAR関数とVARA関数をそれぞれ適用すると、
VAR(A1:J1) = 0.5
VARA(A1:J1) = 0.1
となる。
VARの計算は、平均を (0+1) / 2 = 0.5 として、{(0-0.5)^2 + (1-0.5)^2} / (2-1) = 0.5
VARAの計算は、平均を (0*9 + 1) / 10 = 0.1 として、{(0-0.1)^2 * 9 + (1-0.1)^2} / (10-1) = 0.1
だと思う。
VARAのヘルプには、

引数に TRUE が含まれる場合は 1 と見なされ、文字列または FALSE が含まれる場合は 0 (ゼロ) と見なされます。

とあるから、上の表で「-」は文字列なので、0と見なされて、VARAにとって上の表は、

A B C D E F G H I J
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

と等しいことになっているのだろう。
なお、セルの表示形式を「文字列」にしてから数字を入力しても、文字列と扱われて上の数値例と同様の答が返される。
例えば、上の表のA1セルの表示形式を「文字列」に変更してから、「-」を1に書き換え、

A B C D E F G H I J
1 - - - - - - - 0 1

とすると、A1セルの1は「文字列」扱いになっているので、
VAR(A1:J1) = 0.5
VARA(A1:J1) = 0.1
という計算結果が返される。

疑問

ただちょっと解せないのは、VARAのヘルプには、

引数に配列またはセル範囲の参照を指定した場合、そこに含まれる数値だけが計算の対象となります。配列またはセル範囲の参照に含まれる空白セルと文字列は無視されます。

とあることだ。つまり、上の式では
VARA(A1:J1) = 0.1
とセル範囲を参照しているので、「-」は無視されてもよさそうに思うのだが、実際にはそうではない(空白セルは無視される)。
これはどう考えたらいいのだろうか。