高知県立大学で焚書3万8千冊

13回に分け断続的に焼却したとのこと。学内での経緯が気になる。
図書館を建て直したときに、以前よりも図書館を小さくしたというのも不思議。その経緯も気になる。

高知県立大学で蔵書3万8000冊焼却 貴重な郷土本、絶版本多数|高知新聞

 高知県立大学(野嶋佐由美学長)が、永国寺キャンパスの図書館が昨春新設される際、旧館よりも建物が小さいため全ての蔵書を引き継げないとして、約3万8千冊に及ぶ図書や雑誌を焼却処分にしていたことが8月16日までに分かった。中には戦前の郷土関係の本をはじめ、現在は古書店でも入手が難しい絶版本、高値で取引されている本が多数含まれている。焼却せずに活用する方策をなぜ取らなかったのか、議論になりそうだ。

新図書館の狭さ理由
 同大によると、焼却したのは3万8132冊(単行本や新書などの図書2万5432冊、雑誌1万2700冊)。2014〜16年度中に断続的に13回に分けて、業者に委託して高知市の清掃工場に運び込み、司書らが立ち会う下で焼却したという。

 焼却した図書2万5432冊のうち、複数冊所蔵している同じ本(複本)を減らしたのが1万8773冊。残りの6659冊は複本がなく、今回の焼却で同大図書館からは完全に失われた。

 こうした「完全焼却された図書」のうち、郷土関係は、土佐藩国学者、鹿持雅澄が著したものを大正、昭和期に発行した「萬葉集古義」(1922〜36年)をはじめ、「自由民権運動研究文献目録」(84年)、10年がかりで全国の自然植生を調べた「日本植生誌」の四国の巻(82年)など年代やジャンルをまたいで多数。満州中国東北部)やシベリア抑留、戦地などから引き揚げてきた高知県を含む全国の戦争体験者の話をまとめた連作もある。...
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本は増え続けるので頭痛のタネであるのは確かなのだけれど。以前、勤務先で19世紀のドイツの書籍などを一斉に廃棄したことがあった。廃棄リストを学内に示して可否を問うたけれど、結局ほとんど反応がなかったのでほぼリストの通りに棄てられたのだった。