言外の印象

経済学者はなぜ嘘をつくのか : 青木 泰樹 : 本 : Amazon
読んでない。内容についてではなく書名についての単なる思いつき。
「経済学者はなぜ嘘をつくのか」という言葉を聞くと、「経済学者以外は嘘をつかない」という意味をなんとなく受け取ってしまう。これはなぜなんだろう。
書名の含意を正確に受け取ると、「経済学者以外の人も嘘をつくかもしれないけれど、経済学者が嘘をつくときは、他の人にはない経済学者に特有の理由があるんだよ」という意味だろう。でも、さらっと「経済学者はなぜ嘘をつくのか」と目にすると、「すべての経済学者は嘘つきだ→経済学者以外は嘘つきではない」という連想が浮かんでしまう。
もちろん論理的には正しくないのだけれど、こういう直感的印象は脳裏に漠然としたイメージを定着させたりするからなかなか厄介者で、イメージ誘導にもつながる話ではある。