自転車用品のキャットアイ

名前は知っていたが大阪市の会社だとは知らなかったし、シェアがそんなに高いとも知らなかった。岡山に工場を持っているとも知らなかった。うーむ。

明るさ「世界一」の自転車ライト 赤磐のキャットアイ工場で生産: 主要: 岡山エリア: 山陽新聞デジタル|さんデジ

 明るさは世界一―。自転車用品大手のキャットアイ大阪市)が、業界トップの光量の新型ヘッドライトを開発、吉井工場(赤磐市福田)で生産している。144個の発光ダイオード(LED)を使用し、独自開発の空冷ファンがLEDの熱を抑えることで、自転車用では異例の6千ルーメンの光量を実現。オートバイ用の2、3倍の明るさという。まぶしすぎるため一般道では光量を下げる。山林や荒野といった悪路を夜通し走るマウンテンバイクレースなどでの利用を見込む。

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 自転車用品メーカー・キャットアイ大阪市)が吉井工場(赤磐市福田)で生産している自転車用ヘッドライトの新製品「VOLT(ボルト)6000」は光量が最大6千ルーメン。海外の競合メーカーの上位機種(約5千ルーメン)を上回り、マウンテンバイク愛好者の多い欧米などでの需要を見込んでいる。

 筒型のライトは直径4・7センチ、長さ5センチで、LED144個を使っている。光量を上げると大量の熱が発生するため実用化が難しかったが、空冷用のファンを開発。LEDの背部に風を送ることで耐熱温度の80度以下に抑えることが可能になった。「ファンで空冷する自転車用ライトは世界初」と同社。外付けのリチウムイオンバッテリー(長さ19センチ、高さ6・7センチ、幅4・8センチ)で作動する。光量は調整できる。

 同社の従来品は上位機種でも光量は1600ルーメン(価格2万7千円)。VOLT6000は白熱電球100形4個分とほぼ同等の明るさで、「量産されている自動車用ヘッドライトでは最も明るいはず」と自転車産業振興協会。昨年秋から吉井工場で生産している。

 同社によると欧米では、マウンテンバイクで数日かけて長距離サイクリングするイベントの愛好者が多く、大光量ライトは夜間に悪路を走るために必要。昨年11月から欧州で先行販売しており、価格は約10万円。国内や米国は8月に発売予定で、初年度計500台の販売を目指す。明るすぎて対向の人や車に危険なことから、一般道では光量を落として使う。

 同社は、ロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツ自転車用のヘッドライト約10機種を世界で年100万個販売し、国内と米国のシェアはそれぞれ4割前後。津山晃一社長は「技術力をアピールし、ブランド力を高めるために挑戦したフラッグシップ(旗艦)モデル。海外での存在感をさらに高めたい」と話している。

 キャットアイは1954年設立。資本金5億8550万円。売上高約65億円(2016年3月期見込み)。国内工場は吉井と河南(大阪府)の2拠点で、自転車用スピードメーターや反射板も製造している。従業員約200人。このほか中国に製造子会社2工場がある。
(2016年04月14日 08時35分 更新)