鹿屋―鹿児島 直行便実証運行開始

asahi.com:鹿屋―鹿児島 直行便実証運行開始-マイタウン鹿児島2009年12月02日

実証運行が始まった直行バス=鹿屋市大手町

 鹿屋市と鹿児島市中心部を乗り換えなしの約2時間で結ぶ直行バスの実証運行が1日、始まった=写真。2011年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業をにらんだ鹿屋市の試み。交流人口を増やし大隅半島の活性化につなげようという狙いだ。
 1日5往復で、途中、垂水フェリーを利用する。鹿屋・垂水行きは金生町山形屋前)、天文館鹿児島中央駅、県庁前で乗車でき、鹿児島行きは、この4カ所にとまる。ダイヤは新幹線の発着に合わせた。片道運賃は鹿児島―鹿屋1300円、鹿児島―垂水600円。
 鹿屋市は40人乗りバス3台(7500万円)を購入し、実際の運行は大隅交通ネットワークに委託。市が負担する赤字額の約半分について国からの補助が受けられる11年度までを実証期間としており、利用状況を見ながら本格運行するかどうか判断する。
 鹿屋市大手町の「リナシティかのや」に到着した鹿児島市からの第1便の乗客10人には特産品の詰め合わせなどの記念品が贈られた。福岡市から帰省した女性会社員(38)は「これまでは乗り継ぎの時間調整に苦労したが、乗り換えなしなので感動しました」と喜んでいた。